ブログを開いていただきありがとうございます!
一級建築士の ちゃん と申します。(だい は夫です。)
このブログでは、二級建築士学科試験に挑戦される方に向けて
合格率や難易度、試験内容と試験突破するための勉強方法を解説させていただきます。
目次
- 二級建築士学科試験の合格率
- 二級建築士学科試験の試験内容
- 二級建築士学科試験の難易度
- 二級建築士学科試験突破のための勉強方法
- 二級建築士学科試験に挑戦される方へ
- 最後に
二級建築士学科試験の合格率
過去3年の実績
過去3年間のデータを見ると、学科試験の合格率は30%後半~40%前半となっており
とても低いというわけではありませんが、半数以上の方は残念ながら不合格という
結果になっています。
二級建築士学科試験の試験内容
二級建築士学科試験は五肢択一のマークシート方式の試験です。
出題科目は以下の4つとなります。
学科I(建築計画)
学科II(建築法規)
学科III(建築構造)
学科IV(建築施工)
4つの科目でそれぞれ25問ずつ出題され、合計100点です。
合格基準点は60点ですが、その年の難易度に応じて調整されます。
また、建築士学科試験の特徴として各科目にも合格基準点が設けられています。
学科I~IVで合格基準点は13点で、こちらもその年の難易度に応じて調整されます。
この基準により、たとえ合計得点が85点と高得点だったとしても、1科目でも13点(※その年の基準点による)
に届いていない場合は不合格となってしまうのです。
二級建築士学科試験の難易度
前述のとおり、合格率は30%後半~40%前半となっており、受験資格を持ち、資格試験に挑戦する
志の高い受験者でも半分以上は不合格となる試験となっています。
また全体の合格基準点は6割とさほど高くはないものの、科目ごとの合格基準点が設けられていることから、
苦手な科目を捨てて得意な科目でカバーする という戦略がとれず、全体的にまんべんなく得点する力をつける必要があります。
これらのことから、二級建築士学科試験の難易度は高めであり、合格に向けてしっかり対策を取る必要があると言えます。
二級建築士学科試験突破のための勉強方法
<私の勉強方法>
私は二級建築士学科試験は資格学校等には通わず独学にしました。
書店に売っている過去問を買って実際に解いてみたところ全然わからず、いったん知識を頭に入れてから
問題を解きたいなと思った私は、また書店に行きポイントがまとめてあるテキストを追加購入しました。
そこからはそのテキストの内容を頭にいれつつ(自分は書いてまとめるのが頭に入りやすかったので紙に書いて覚えました)過去問で知識の定着を確認&間違ったところやわからなかった選択肢について解説で理解を深める ということを繰り返しました。
4月くらいに勉強を始めて、6月の段階でもなかなか暗記が定着せず大変な思いをしました。
また、解説等でわからないことが出てきたときに自力で調べるのにかなり時間を要しました。
不安の中、試験当日を迎えましたが結果81点で合格しました。
<科目ごとのポイント>
※個人的な見解になりますので参考までに…
学科I(建築計画)
大きく分けて以下の4つのジャンルから出題されます。
建築史(建築作品等)
建築各論(公共建築物の計画、車椅子使用者への配慮等)
環境工学(換気、日照、室内環境等)
建築設備(電気、空調、給排水衛生設備等)
建築史 は完璧にしようとすると無数に覚えることがあるにもかかわらず出題数が少ないため
過去問に出てきたものを覚えておくだけで十分かと思います。
建築各論は内容的にも理解やイメージがしやすいため、ここであまり得点を落とさないようにしたいです。
環境工学、環境設備は正しく理解ができれば高得点につながります。
理解に少し時間がかかるかもしれませんので、時間をかけたいところです。
学科II(建築法規)
建築士学科試験は試験会場に法令集を持ち込むことができますので、建築法規という科目は
法令集から答えを探し出す試験です。暗記は必要ありません。
建築法規において最初の難所は法令集の”線引き”です。法令集の重要なところにアンダーライン例(自分は法令集を買うとその中にはがきが入っていて、出版社に送ることでアンダーライン例を送ってもらえました)を見ながら同じように赤と青のペンでアンダーラインを引いていきます。
これがめちゃくちゃ時間がかかりますので、早めの着手をおすすめします。
線引きができてしまえば、あとはどこに何が書いてあるか、過去問を実際に解きながら法令集を引く練習をしておけば大丈夫です。
試験は学科Ⅰと学科Ⅱが同じ時間の中で実施され、3時間与えられていますので、学科Ⅰを爆速で終わらせれば学科Ⅱにたくさん時間を使うことができます。
学科III(建築構造)
大きく分けて以下の3つのジャンルから出題されます。
構造力学(計算問題)
各種構造(地盤、基礎、木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造等)
材料(木材、コンクリート、鋼材等)
構造力学については計算問題で6問ほど出題されます。こちらは計算のやり方さえ暗記してしまえば、
理解ができていなくても得点可能です。
各種構造や材料についてはなじみがないと暗記にも時間がかかりますので、過去問を繰り返して
知識を定着させる必要があります。
学科IV(建築施工)
大半を占めるのが各種工事(仮設工事、基礎工事、木工事、鉄筋工事、コンクリート工事、鉄骨工事、
仕上げ工事等)になっています。その他1問ずつ程度、施工計画や積算の分野から出題されます。
各種工事は範囲が広く、幅広い知識をつける必要があります。数字がからむことが多いため、整理しながら暗記する必要があります。
その他の項目についてはバリエーションが少ないと考えますのでさほど時間をかけずに勉強できると思います。
以上の4科目ですが、基本的には過去問からの出題が多い(全く同じ問題 ではなく同じ選択肢が出題されることが多い)ため、過去問を繰り返す必要があります。丸暗記でも乗り切れますが、内容を理解しながら暗記することでより長く確実な記憶として定着します。
二級建築士学科試験に挑戦される方へ
資格学校に通うのはすごくお金がかかるし、通学に時間も取られるから独学で挑戦したい…
と思っているけれど、独学で合格できるか不安な方へおすすめの「通信教育講座」をご紹介します。
ハウジングインテリアカレッジの「二級建築士 学科試験合格講座」です。
ハウジングインテリアカレッジは二級建築士通信講座を20年間行っているスクールになります。
この講座で私がいいな~と思ったところを3点ご紹介します。
①過去問1問1問の解説動画が見られる(全解説動画数600本)
過去問の回答にも解説がついていますが、動画で見られることで理解が深まり、また隙間時間や寝る前などでもスマホ1つで勉強ができるのがとても便利だと感じました。
②過去問をスマホで解ける(過去問7年分)
過去問7年分というボリュームがあり、またスマホで解けることで通勤時間や隙間時間にも解きやすいです。
また、仕事などで疲れていて机に向かって問題集を開くのはしんどいなという時でもスマホ1つでどこでも勉強ができれば取りかかりやすくなると思います。勉強は取りかかるまでが一番しんどいので、取りかかることさえできればあとは勝手にやる気が出てくれます。
③わからないことについて質問メールができる(1日1質問までですが回数は無制限)
これは本当にすごいなと思いました。独学できついことの一つが、わからないことがあっても質問できないことでした。自分でネットやYouTubeで調べるのにかなりの時間がかかりますし、時間をかけたところで解決しないこともザラにありました。おまけにそれが正しいかどうかも確証がありません。その点、独学なのに専門の方に相談ができる というのはとても心強いサービスだと感じました。
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書店で過去問+参考書を買うだけよりは高くなってしまうのですが、
資格学校へ通うよりはうんと安く勉強がしやすくなると思います。
最後に
学生さんなら学業と両立しながら、社会人の方であれば仕事と両立しながら受験勉強をするのは本当に大変で、睡眠時間であったりやりたいことを我慢しなければならない場面も出てきます。
そのような大変なことに挑戦をするというだけでも、とてもすごいことだと思います。
建築士は設計や施工監理といった独占業務を持つ資格ですので、取って損は絶対にありません。
学科試験の後には製図試験も控えていますが、製図試験への切符をつかむために、まずは学科試験を突破されることを心よりお祈りしております。どうぞお体には気をつけて頑張ってください!

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